在宅ワークを続けていると、ある瞬間にふと気づきませんか。
「あれ? これ、さすがに今の単価だと割に合ってなくない…?」
最初は「経験を積ませてもらっているから」と思っていた案件も、
気がつけば、作業量だけ増えて、時給換算するとコンビニより低い…なんてこともあります。
単価を上げたい気持ちはある。
でも、交渉して嫌われたらどうしよう。
契約を切られたら怖い。
「そんな生意気なことを言う立場じゃない」と、自分でブレーキを踏んでしまう。
大丈夫です。
単価交渉は「わがまま」でも「図々しさ」でもなく、
きちんと準備して、タイミングと伝え方さえ間違えなければ、
むしろクライアントから感謝されることさえあります。
この記事では、黒カメレオンのちょっとビビりな経験もまじえながら、
在宅ワーカーが単価を上げるためのステップと、
実際に使える交渉フレーズ・チャット例を、できるだけリアルにまとめました。
「単価を上げたいけれど、言い出すのが怖い」。在宅ワークをしている人なら、ほとんど全員が一度はぶつかる壁です。この記事では、そんなモヤモヤを少しずつほどいていきながら、実際に使える交渉フレーズまでまとめました。最初から完璧にやろうとしなくて大丈夫。黒カメレオンと一緒に、一歩ずつステップアップしていきましょう。

在宅ワークで「単価アップ」が必要になるタイミングとは?
まず最初に確認したいのは、「いつ単価を上げるべきか」というタイミングの話です。何となく感覚で決めると、自分の中でも納得感が持てず、交渉のときに声が小さくなってしまいます。逆に、明確な基準を持っておくと「今は言うべきタイミングだ」と自信を持って交渉できます。
よくある「単価アップのサイン」
- ① 作業時間が増えたのに報酬が変わっていない
- ② 任される業務の難易度が上がっている(構成から任される、ディレクションを手伝っている 等)
- ③ クライアントからの信頼が高まり、相談や依頼が増えている
- ④ 同じジャンルの他案件と比べて、明らかに単価が低い
- ⑤ 継続期間が3〜6ヶ月以上になった
特に、在宅ワーク初心者が見落としがちなのが「業務範囲の広がり」です。最初は「記事を書く」だけだったはずが、いつの間にか「キーワード選定」「構成作成」「画像選定」まで任され、実質ディレクターのような動きをしているケースもよくあります。それなのに単価が当初のままだと、当然どこかで無理が出てきます。
黒カメレオンも、最初に受けたライティング案件でこれをやらかしました。
・構成も書く
・タイトル案も複数出す
・リライト案まで提案する
……ここまでやって、文字単価は変わらず。時給換算したら泣きたくなった、という苦い思い出があります。
同じような状態になっていると感じたら、それは立派な「単価アップのサイン」です。
単価交渉の前に必ず準備しておきたい3つの材料
単価交渉は、勢いだけで突撃すると失敗しやすいです。大事なのは、感情ではなく「材料」を揃えておくこと。ここでは、最低限準備しておきたい3つを紹介します。
① これまでの実績・成果の整理
クライアントにとって大事なのは、「この人に単価を上げても、その分の価値が返ってくるか?」という点です。その判断材料となるのが、あなたの実績や成果です。
- 納品した本数・記事数
- 担当ジャンル・作業範囲
- PVやCVが伸びた記事があれば、その実績
- 修正の少なさ(初稿でOKが出る率など)
- 納期を守ってきた回数、突然の依頼への対応 など
数字で示せるものは数字で、そうでないものはエピソードで整理しておくと、交渉の説得力がぐっと増します。

② 現状単価と作業時間から「時給感覚」を出す
単価交渉をするとき、「今の単価では○○円くらいの時給になっている」という感覚を自分の中で把握しておくと、無理な交渉ラインを避けやすくなります。
例えば、1記事5,000円の案件だとしても、
- リサーチ:3時間
- 執筆:3時間
- 修正対応:1時間
合計7時間かかっていれば、時給は約714円。これに構成作成や画像選定が乗ってくると、さらに落ちていきます。
この「時給感覚」を持ったうえで、
- どのくらいの時給を目指したいのか(1,200円/1,500円 等)
- そのためには記事単価をいくらにしたいのか
を自分なりに計算しておくと、「いくらにしてください」と具体的な数字が出しやすくなります。
③ 他案件の相場をざっくり把握しておく
クラウドソーシングサイトや求人サイトを眺めて、「同じレベルの案件がどのくらいの単価で出ているか」を確認しておくのも大切です。相場を知らないまま交渉すると、「実はかなり高単価だったのに、さらに上げてしまい関係が悪くなる」「逆に、相場よりかなり低いのにそれに気づかない」といったミスマッチが起こります。
あくまでざっくりで構いません。
・同じジャンル
・似た文字数
・似た作業範囲
で、どのくらいの単価が平均なのかだけ把握しておきましょう。
在宅ワークの単価交渉でやりがちなNGパターン
準備ができてきたら、次は「やらない方がいいこと」も知っておきましょう。黒カメレオンが実際にやらかした失敗も含めて紹介します。
感情だけでぶつかる
「さすがに安すぎます」「これ以上は正直きついです」など、感情メインでぶつかってしまうと、相手も身構えてしまいます。クライアント側も予算や社内ルールの中で動いているので、「責められている」と感じさせないことが大切です。
突然、いきなり大幅アップを要求する
「今の1.5倍でお願いします」「文字単価1円から3円にしてください」など、いきなり大きく上げようとすると、相手の中で警戒度が一気に上がります。交渉はあくまで“ちょっと背伸び“くらいのラインから始めて、様子を見ながらステップアップしていく方が長く続きやすいです。
「他社の方が高いので」と言ってしまう
これもついやりたくなるのですが、「他のクライアントではもっと高いので…」という言い方は避けた方が無難です。比較されていると感じると、クライアント側も良い気持ちはしません。「御社の案件にもっと貢献したいので」という方向にフォーカスした方が、交渉はスムーズです。
ビビりでも言える! 単価交渉のチャット・メール例
ここからは、実際に使える交渉フレーズの例を紹介します。コピペして少し書き換えるだけでも使えるようにしておきました。

パターン1:継続3ヶ月・作業範囲が広がったとき
例:チャットツールでのメッセージ
いつもお世話になっております。ライターの黒カメレオンです。 こちらの案件に携わらせていただいてから約3ヶ月が経ち、 最近では「構成作成」や「タイトル案の提案」など、 記事執筆以外の部分も任せていただけることが増えてきました。 個人的にもとてもやりがいを感じており、 今後も長く関わらせていただきたいと考えております。 そこでご相談なのですが、 現在の◯文字◯円の条件を、 次回のご依頼から「◯文字◯円」に 見直していただくことは可能でしょうか。 これまで以上に成果でお返しできるよう、 リサーチや構成の質も高めていきたいと考えております。 ご多忙のところ恐縮ですが、 ご検討いただけますと幸いです。
ポイントは、
- 「任されている業務の変化」を具体的に書く
- 「今後も長く関わりたい」という前向きな姿勢を見せる
- 「単価の希望」を数字で示す
です。「だから上げてください」ではなく、「今後も貢献したいので、その分を反映していただけませんか」というニュアンスに寄せるのがコツです。
パターン2:成果(PV・CV)が出たとき
例:メール文
○○様 いつもお世話になっております。黒カメレオンです。 先日執筆させていただいた 「◯◯◯◯」の記事について、 アクセス解析を確認したところ、 前月比◯%増、検索流入も増えているようで とても嬉しく思っております。 今後も御社メディアの成果に貢献できるよう、 より一層、リサーチやキーワード選定の精度を高めていきたいと考えております。 つきましては、もし可能であれば、 次回以降のご依頼から、 文字単価を「◯円→◯円」に 見直していただくことは難しいでしょうか。 突然のお願いとなり恐れ入りますが、 ご検討いただけますと幸いです。
ここでは「実際の成果」が材料になります。数字が出ていると、クライアントも社内で話を通しやすくなります。
パターン3:新しい業務を引き受けるタイミングで
黒カメレオンが一番おすすめしたいのが、この「業務追加のタイミングで交渉する」パターンです。既存単価を上げてください、ではなく、「新しい役割を引き受ける代わりに単価を上げてください」という形にすると、クライアントにとっても「投資しやすい」交渉になります。
構成作成やディレクション部分もお任せいただけるということで、 とても嬉しく思っております。 もし差し支えなければ、 今後「構成+執筆」をセットで担当させていただく場合は、 1記事あたり◯円でご相談させていただくことは可能でしょうか。 これまで以上に記事全体の品質に責任を持って、 継続的に成果が出るよう努めてまいります。
「役割の拡大」と「単価アップ」をセットにして提案するのは、お互いにメリットが大きい交渉方法です。
断られたときどうする? 単価交渉後の選択肢
もちろん、すべての交渉がうまくいくわけではありません。予算上どうしても厳しい、社内ルールで単価を変えられないなど、クライアント側に事情があることもあります。
パターンA:一旦そのまま続ける
クライアントとの関係性が良く、「今後の別案件で見直したい」「来期に予算が増えたタイミングで検討したい」といった前向きな返答があれば、一旦そのまま続ける選択もありです。その場合は、
- 交渉に応じてくれたことへのお礼を伝える
- 次の見直しタイミングをさりげなく確認する
といったフォローをしておきましょう。
パターンB:作業量を調整して「割に合うライン」に戻す
単価は据え置きのまま、作業量だけ増えている場合は、「関わる範囲を絞る」という選択肢もあります。
単価の件、ご検討いただきありがとうございました。 現状のご予算が難しいとのこと、承知しました。 もし可能であれば、 今後は「構成のみ」または「執筆のみ」といった形で、 作業範囲を絞った形で継続させていただけますと幸いです。
このように、できる範囲を調整することで、自分の負担と報酬のバランスを取り戻すことができます。
パターンC:他案件へのシフトを視野に入れる
どうしても単価が上がらず、作業量も減らせない場合は、「別のクライアントを探す」という選択が現実的になります。いきなり契約を切るのではなく、
- 新しい案件を少しずつ増やす
- 収入のベースが整ってから、低単価案件を整理する
という流れでスライドしていくと、生活の不安を減らしながら移行できます。

単価交渉を成功させるためのマインドセット
最後に、単価交渉をする上で大切な「考え方」について触れておきます。ここが整っていると、言葉の選び方も自然と変わっていきます。
① 「値切り」ではなく「適正な見直し」だと捉える
多くの在宅ワーカーが、「交渉=わがままを言うこと」と感じてしまい、自分を責めがちです。でも実際には、
- 作業内容が増えた
- スキルが上がった
- 成果が出るようになった
のであれば、それに応じて単価を見直すのは自然なことです。コンビニの時給だって、仕事に慣れれば上がりますよね。それと同じです。
② 「断られる=嫌われる」ではない
交渉がうまくいかなかったからといって、あなたが嫌われたわけではありません。クライアント側にも、
- 予算
- 社内ルール
- 他メンバーとのバランス
といった事情があります。数字を動かすのは、担当者にとっても大仕事です。だからこそ、「まずは相談してみる」「ダメなら次のタイミングを待つ」くらいのスタンスでOKです。
③ 自分の時間と心を守るための交渉だと考える
単価の低い仕事を無理に抱え続けると、
- 常に納期に追われて休めない
- 別の案件に挑戦する余裕がなくなる
- モチベーションが落ちてクオリティも下がる
といった悪循環が始まります。単価交渉は、お金のためだけでなく、「自分の時間」と「心の余裕」を守るための行動でもあります。
まとめ:小さな交渉からでいい。1ステップずつ単価を上げていこう
在宅ワークで単価を上げるためには、
- タイミングの見極め(業務範囲・継続期間・成果)
- 材料の準備(実績・時給感覚・相場)
- 相手に敬意を払った伝え方(前向きな姿勢・具体的な数字)
が大きなカギになります。
交渉は、一度で完璧に決める必要はありません。今回紹介したフレーズのうち、ひとつだけでも真似してみるところからで大丈夫です。小さな一言が、未来の自分の時給をじわじわ押し上げていきます。

黒カメレオンも最初は、文字単価0.5円の案件からスタートしました。ビビりながらも少しずつ交渉を重ねて、今では「自分の時間をちゃんと守れる単価」で働けるようになっています。
あなたも、今日この記事を読んだ瞬間から、もう「単価アップの一歩目」は踏み出しています。あとは、用意したフレーズを、あなたの言葉にちょっとだけ変えて、そっと送ってみるだけです。
どうか、自分の時間と努力を安く見積もりすぎないで。
ゆっくりでいいので、あなたにとってちょうどいい単価を、一緒に育てていきましょう。

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